• 家の光協会が開催する
  • さまざまなコンテストや
  • 地域に読書の輪を広げる
  • ための講座等を紹介します

一般社団法人 家の光協会は、
JAグループの出版文化団体です。

白線

家の光読書エッセイ賞 白線 鈴木篤夫(すずき・あつお)・福島県・58歳  正月三が日が過ぎた金曜日。私は南相馬市立病院の三階の待合ベンチに腰掛けていた。 昨年の正月休みに、娘がスノーボード中に転倒し左腕を骨折した。すぐに …

本が気付かせてくれた家族の絆

優秀賞 本が気付かせてくれた家族の絆 北島和彦(きたじま・かずひこ)・岐阜県・42歳 「お父さん、お母さん、わたしカナダにホームステイしたい」 突然娘が切り出したのは、忘れもしない三年前の夏、一学期の終業式の日だった。当 …

私を支えてくれた図書室

優秀賞 私を支えてくれた図書室 宇津田蕗(うづた・ふき)・広島県・14歳  私が入学した複式学級・木造校舎の小学校は「複式学級の解消」という名目で、4年生を終えた時点で廃校になってしまいました。「地域から学校がなくなって …

東京オリンピック

優秀賞 東京オリンピック 服部雅充(はっとり・まさみつ)・千葉県・59歳  ここに一冊の本がある。昭和39年発売の『東京オリンピック』という写真集である。大型本の部類に入るこの本は、自分の持っている本でいちばん古く、かつ …

なぜ荷風はだめなの

佳作 なぜ荷風はだめなの 栗林愛子(くりばやし・あいこ)・東京都・12歳  Nさんは、私にとても親切で、いつも正確で的確な言葉を使う。尊敬していた。けれど、「女の子は、荷風なんて読んじゃだめよ」 何気ない、その一言が気に …

十五歳の小学生

佳作 十五歳の小学生 牧野恒紀(まきの・こうき)・東京都・44歳  ある秋の朝、私たち小学三年生の教室は、始業前からざわついていた。転校生が来る。その噂で持ちきりだったのだ。「うわあっ」 新しい仲間が入ってくるなり、男子 …

『ハテルマシキナ』に思いを寄せて

佳作 『ハテルマシキナ』に思いを寄せて 高橋喜和(たかはし・よしかず)・長野県・68歳  長野県に住んで四十年になる。この地で市役所に入所し定年まで勤めた。緑豊かな安曇野に家まで建てた。これだけ長く住んでいるのに地の人に …

祖父と僕

佳作 祖父と僕 香田典宏(こうだ・のりひろ)・大阪府・22歳  六月。京都御所に吹く風は、青葉の香りと共に初夏の涼を運んでくる。僕は、御所に植えられた木の陰に座りこんで読書をしていた。 まだ六月も初めだというのに、日中は …

弟の『ナビ』

佳作 弟の『ナビ』 中野康子(なかの・やすこ)・大阪府・29歳  二歳年下の弟は小学校低学年時、LD(学習障害)児として診断されていた。彼は成長するにつれ健常者とのギャップはひどくなるばかりだった。 それを私は支えるどこ …

父が孫へ残したもの

佳作 父が孫へ残したもの テルホ 梓(てるほ・あずさ)・フィンランド・34歳  母からのメールは突然だった。父が心臓の手術をするから、子供たちと一緒に帰って来てほしい。受け取ったのは、父の主術の2週間前くらいだった。ヨー …

 

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