だれだって嫌いって言われたくない。魚だってそう思っています。
作・絵/塚本やすし
出版社/ポプラ社
税込価格/1,430円
ぼくは焼き魚が嫌いです。骨があって食べにくいし苦いからです。食べ散らかした焼き魚を見て、お母さんはいつも怒ります。ところがある日、ぼくが風呂に入っていると、焼き魚の骨が風呂に入ってきて、「きらわないでくれ〜ちゃんとたべてくれ〜」と言うのです。もうびっくりです。布団にも入ってきます。どんなに僕が怒っても、さけんでも、焼き魚は引き下がりません。どこまでも追いかけてきます。ところが、野良猫とばったり会って……。おやまあ、いったい何がどうなってるの？ う〜ん、なかなか賢い猫だにゃあ。
