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2022年11月号 絵本のSOBA

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今月のお客様

新宅佑輔(しんたくゆうすけ)さん

『ちゃぐりん』8・9月号から
『ちゃぐりん』8・9月号から

新宅佑輔さんは兵庫県神戸市に住んでいます。
お父さん、お母さん、お兄さんとの四人家族です。

今は4年生ですが、3年生の時からお米作りを始め、テレビにも取り上げられました。

『ちゃぐりん』の8・9月号にも取材記事が出ています。

佑輔さんに聞きました

● 佑輔さんがお米作りを始めた理由は?
中井知広さんと
中井知広さんと

ぼくが2年生のとき、中井知広さんという農家の人と知り合ったことがはじまりなんだ。中井さんが作ったお米をいただいて食べたら、ものすごくおいしかった。それからごはんが大好きになって、それまでぼくは小食だったのに、今は3ばいくらい食べてしまう。だから、中井さんのお米みたいに美味しいお米を自分で作ってみたくなって、お米作りを始めたんだ。

● 困ったことや、失敗したことなどありますか?
田植えのあとにまく「ボカシ肥」をつくるようす
田植えのあとにまく「ボカシ肥」をつくるようす

ぼくは生き物が大好きだから、去年は農薬を使わない米づくりをしたんだ。そしたら、雑草がものすごく生えて大変だった。今年は中井さんとお母さんが手伝ってくれて、「冬期たん水」という方法と「カブトエビ農法」の2つをやってみた。中井さんは冬期たん水を「冬水田んぼ」と言っているけど、冬の間から田んぼに水を張って、何度も代かきをするんだ。そうすると、雑草が発芽しにくくなるんだって。
カブトエビ農法は田んぼにカブトエビを入れて育てるんだよ。カブトエビは体長2〜3㎝の生き物で、田んぼの草取り虫といわれている。カブトエビが田んぼの中で動くと、泥が巻き上がって雑草が育ちにくくなるんだよ。カブトエビが毎年増えて、いつか田んぼいっぱいになったら嬉しいな。

● 収穫はどれくらい?

借りている田んぼの広さは600平方メートル。去年は台風がきたので、収穫できたのは45㎏だったんだ。とれたお米はお世話になった人たちに配ったよ。今年はなんと、325㎏も収穫できたんだ。

● 夏休みの自由研究は「神戸市小学校理科・生活作品展」で入賞しましたね。
夏休みの自由研究

毎日記録できるように、お母さんが画用紙を切って用意してくれたので、写真をいっぱい撮って少しずつ書いていったんだ。

● 来年もお米作り続けますか?

はい、続けたいと思います。

お母さまに聞きました

● ご長男の健太郎さんもすばらしい取り組みをされているそうですね。
機織りをしている健太郎さん(当時小学5年生)
機織りをしている健太郎さん(当時小学5年生)

今は生物部のある私立中学の2年生で、学校ではいろいろな生き物を飼っているようです。家では日本蜜蜂を飼っています。
小学5年生の時は兵庫県唯一の養蚕農家に通って蚕を育て、繭から糸をひき、機織りまでしていました。

● ご兄弟の好きな絵本があれば教えてください。

家にはたくさんの絵本があります。私はかこさとしさんと、にしまきかやこさんの絵本が大好きなので、よく読んで聞かせました。読んだ絵本がふたりに影響した面もありますが、全く違った方向へ向かった面もあります。兄弟でも絵本の好みは本当にそれぞれですね。2人とも科学的な方向が大好きなようです。

<健太郎さんと佑輔さんが好きだった絵本>
「からすのパンやさん」
「からすのパンやさん」

作・絵 かこさとし
出版社 偕成社
税込価格 1,100円

<健太郎さんが好きだった絵本>
「ざりがに」
「ざりがに」

作・絵 吉崎正巳
監修 須甲鉄也
出版社 福音館書店
税込価格 990円

<佑輔さんが好きだった絵本>
「みずとはなんじゃ」
「みずとはなんじゃ」

作 かこさとし
絵 鈴木まもる
出版社 小峰書店
税込価格 1,650円

取材:ちゃぐりん編集部

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