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2022年3月号 絵本のSOBA

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第12回食農教育紙芝居コンクール 最優秀賞受賞
わびみよさん

受賞作『いちばんのかぼちゃ』や紙芝居の魅力やおすすめの絵本についてお聞きしました。
第12回食農教育紙芝居コンクール 最優秀賞受賞 わびみよさん
第12回食農教育紙芝居コンクール 最優秀賞受賞
わびみよさん
【質問1】
食農教育紙芝居コンクールへの応募の経緯を教えてください。

埼玉県三芳町のいも街道を散策中に訪れた「手打ちそばうどん富」さんで読んだ『家の光』をきっかけに、食農教育紙芝居コンクールの公募を知りました。5年程前から野菜や食べ物をテーマにした絵本を描いており、紙芝居にも興味を持ち始めていたので、この公募を見つけたときに「これだ!」と思い応募しました。

【質問2】
今回のご応募いただいた紙芝居のテーマと工夫した点を教えてください。

『いちばんのかぼちゃ』は、個性同士のぶつかり合いと、それを認め合うことのたいせつさがテーマです。今回は、まずつるが絡み合い、ぶつかって、けんかする展開を思いつきました。そこでつるを長く伸ばす野菜を調べ、様々な品種が栽培されているカボチャを主人公に選択しました。色や大きさ、性格などそれぞれの個性を際だたせることで、遠くからでもキャラクターを視認しやすくなるよう工夫しました。

【質問3】
紙芝居という媒体の魅力について教えてください。

読み手が朗読でお芝居することが一番の魅力だと思います。本作もラフの段階で家人の前で朗読し、おもしろく演じられるストーリーになっているかチェックをしてもらったのですが、そのときにキャラクターになりきったお芝居ができて、とても楽しかったです。また、紙をゆっくり抜く、すばやく抜くなどの紙の抜き差しの加減で話に味が出る点も、とても面白いと感じました。

【質問4】
好きな絵本を1冊紹介してください。

『とらのことらこ』が好きです。子トラのとらこが、おかあさんが見守る中、狩りに挑戦するお話です。「とらこ とらこ つかまえて」という呼びかけの言葉が柔らかく、また、失敗しながらも厳しい自然のなかでゆっくり成長していくとらこへの優しいまなざしが、とってもほっこりした気持ちにさせてくれるすてきな絵本です。

推し絵本_『とらのことらこ』
『とらのことらこ』

作・絵/きくち ちき
出版社/小学館
税込価格/1,650円

【質問5】
子どもたちにおすすめしたい絵本を1冊ご紹介ください。

 『そらはあおくて』をおすすめします。古いアルバムを見ていた女の子は、お母さんが女の子と同じくらいの年だった頃の写真を見つけ、「このこ お母さんなの?」と聞く場面から物語が始まります。着る服や生活の環境は時間とともに変わっても、「そらはあおくて、くさはみどり」、たいせつなものはなにも変わらないというテーマが、かわいい絵とすてきな翻訳でつづられていて、心を動かされます。

推し絵本_『そらはあおくて』
『そらはあおくて』

文/シャーロット・ゾロトウ
訳/なかがわちひろ
絵/杉浦さやか
出版社/あすなろ書房
税込価格/1,430円

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