2021年11月号 絵本のSOBA

今月のお客様

まほろば・童話の里　浜田広介記念館のみなさま

所在地　山形県東置賜郡高畠町大字一本柳2110番地

　浜田広介記念館は、1989（平成元）年5月25日、浜田広介生誕の日に開館しました。浜田広介と児童文学に関する資料の収集、保存、展示はもとより、ひろすけ童話賞の選出、ひろすけ童話感想文・感想画全国コンクールなど、児童文学の向上発展に寄与しています。常設展示室では浜田広介の年譜や遺品などを展示し、代表作「泣いた赤おに」を映像でご覧いただけます。

　浜田広介は山形県高畠町出身の童話作家で「日本のアンデルセン」とも呼ばれていますが、日本の児童文学の先駆け的な存在で、作家人生50余年のあいだに約1000編もの童話や童謡を世に送り出しました。

浜田広介記念館スタッフの皆さん
むくどりの碑のまえにて

第31回 ひろすけ童話賞決まる！

　ひろすけ童話賞は、浜田広介の偉業をたたえ、ひろすけ童話のヒューマンな愛と善意、詩魂を継承し、児童文学のいっそうの発展を願って創設されました。1年間に出版された幼年童話の中から、優れた幼年童話を創作した作家に贈られます。

『きみひろくん』　 作／いとうみく
絵／中田いくみ
出版社／くもん出版
税込価格／1,210円

小学2年生のぼくとクラスメイトのきみひろ君のお話。きみひろ君はスポーツも勉強もできる優等生だけど、ぼくにだけ「うそをつく」という変わったところがある。

ある日突然、「公園の土管をくぐって、アメリカにいる本当のお父さんに会いに行く」というきみひろ君に、ぼくは……。二人の物語をとおして、友達や家族について考えさせられるストーリーです。