毎日空を眺め、お月さまとお話ができた子ども時代。懐かしい!

文 片山令子
絵 片山 健
出版社 福音館書店
税込価格 1,100円
あっ、お月さまだ。ほそい、ほそい、お月さま。おなかがすいているのかな?
夜のお月さまは、いつだってぼくのあとをついてくる。かくれんぼをしているときもあるよ。「あっ、きょうは ひるまなのに、おつきさまがでてる。アイスクリームみたいにおいしそうだよ」おつきさまはだんだん太っていく。わーい、まんまるお月さまが、電線を綱渡りするみたいにわたっていく。満月だ! お月さまこんばんは。毎日毎日形を変えていくお月さまを見上げているぼく。小さい子どもの心の中に、すばらしい物語が生まれている。