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『島ひきおに』 _絵本のSOBA

だますのは悪い。でも、人間の気持ちもわかる。

5月の推し絵本『島ひきおに』

文/山下明生
絵/梶山俊夫
出版社/偕成社
定価/1,540円

広い海の真ん中に小さな島があって、ひとりぼっちの鬼が住んでおった。ある嵐の晩、漁船が鬼の島へ流れついた。鬼は喜んだが、漁師達は肝をつぶした。「わしは独りでさびしゅうてならん、あんたらといっしょにくらしたいが、どうしたらええんかのう」漁師達は困って言った。「あなたの島を引っ張ってきんさったら、いっしょにくらせるでございましょう」口から出任せの言葉を鬼は信じた。鬼はえんやこら、島を引っ張ってやってきた。だが……。広島県能美島の近くにある無人島にまつわる昔話。ぜひ、お父さんに読んでもらってください。

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