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<第1回>岸本葉子さんのエッセイの書き方&ワンポイントアドバイス読書エッセイ

第1回 あなたを知らない人が読む

エッセイでは自分が書きたいことを、人が読みたくなるように書きましょう。いくら思いを込めたところで、読んでもらえなければはじまりません。

読みたくなるとは、どんなこと? 何よりもまず「わかりやすく、すーっと頭に入ってくること」を私は挙げます。そうでないと、読むのが嫌になってしまいます。いくら内容がよくたって、です。

「わかりやすく、なんて当たり前。とうに実行しているよ」と思うかもしれません。が、例えば書き出しに「仕事に行く途中のことでした」とあれば、読み手はどんなシーンを思い浮かべるでしょうか。

あなたは、電車に座っていたかもしれない。でも人は、トラックを運転している、田んぼへの道を歩いているなど、いろいろです。あなたの頭にあるのとは、まったく別のシーンを思い浮かべているかもしれません。続いて「隣にいた人が」と書いてあったら「えっと……助手席? 並んで歩いていた?」などと、とまどいます。

わからないままだと「それってこういうことかな」と考え考えついていくのに疲れてしまい、読みたくなくなってしまうのです。

電車に座っていたなら、そう書いて、自分の書きたい出来事の起きる現場へ、できるだけ早く読み手を連れていってあげましょう。読み手は、あなたをまったく知らない人なのです。そのことを忘れずに。

岸本葉子さんのワンポイントアドバイス

読むたいへんさを減らす手っ取り早い方法は、一文を短くすることです。「~だが、~なので、~けれど」と続くと、読み手はどっちの方向へ連れていかれるのかわからないまま引きずり回され、ふらふらになってしまいます。

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